【連載】高校思い出クリック~青春群像記~
高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立多摩科学技術高校の4回目(最終回)です。
創立から約15年。「科学技術の革新に主体的に取り組む人材の育成」を目指してつくられた東京都立多摩科学技術高校(小金井市)の森田常次校長に、「タマカギ」ならではの学びについて聞きました。
――理系人材の育成に特化した、ユニークな進学校です。
前身は都立小金井工業です。生徒の減少や多様化に対応するため、1997年に策定された都立高校改革推進計画で「科学技術高校」に指定され、2009年に設置されました。現在は約3割が女子生徒です。卒業生の9割が理系の大学に進学し、多くが大学院に進んでいるようです。
――カリキュラムの特徴は。
課題解決型の実習(研究)に時間を割くのが最大の特徴です。研究に加え、受験に対応した一般教養の授業もあるので、学校生活はハードです。大学や研究機関などの協力を得るアドバイザー授業も行っています。近くの東京農工大などから教授や大学院生も招いています。
年齢の近い大学院生らと接す…