【連載】高校思い出クリック~青春群像記~
高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立第一商業高校の2回目です。
都立第一商業高校(東京都渋谷区)は、多くの若者や外国人らでにぎわう渋谷駅から徒歩15分。生徒たちは3年間を通して「渋谷学」に取り組む。街を歩き、調べ、地域の課題解決を考える地域探究学習だ。
11月18日、1年生の商業科目「ビジネス基礎」の授業では、生徒たちが班ごとに、企業への取材依頼メールを作成していた。タワーレコード、ドトールコーヒー、サイバーエージェントなど、渋谷に本社や本店がある企業に、街歩きやインターネットでの下調べをもとに質問事項を送る。
井上誠重(まさしげ)さんの班は、生活雑貨大手のロフトに取材を申し込んだ。「幅広い世代に商品を売るために、どうしているのか聞いてみたい。渋谷にある企業が、何を大切にしているのかも学びたい」と井上さん。班では、企業が発展した理由や、心がけていることなどの質問事項をまとめた。
担当する川口喜代子教諭は、「ネットで調べれば分かることは質問しない」「なぜ渋谷に本社があるのか聞いてみて」とアドバイスした。生徒たちは今後、企業側と日程調整して訪問し、取材成果をまとめる。
渋谷学の授業は2022年…