野党に期待はできないけれど、投票先に選ぶのは野党――。そんな意識の広がりが、朝日新聞社が4月19、20日に実施した全国世論調査(電話)の結果からうかがえました。一見矛盾する思いはどこからくるのか探りました。
「自民党に対抗する勢力として、いまの野党に期待できますか」。こう尋ねたところ、「期待できる」と答えた人は24%にとどまり、「期待できない」67%が多数意見でした。
ところが、「仮にいま、投票するとしたら」として尋ねた参院選比例区の投票先をみると、話が変わります。
野党に「期待できない」と答えた人の選ぶ投票先は、与党が計30%(自民26%、公明4%)なのに対し、野党が8党合計で51%を占めました。
もちろん、野党に「期待できる」とする人では、投票先に野党を選ぶ割合がさらに高かったのですが、「期待できない」人でも野党がだいぶ上回っています。
野党に期待できない人の多く…