中国政府は28日、抗日戦争(日中戦争)勝利から80年の記念日にあたる9月3日に北京で開く式典に、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が出席する予定だと発表した。金氏の訪中が実現すれば、2019年1月以来、約6年ぶりとなる。中朝関係は冷え込んでいると指摘されてきたが、訪問を通じて結束を示す狙いがありそうだ。
北朝鮮の朝鮮中央通信も28日、金氏が習近平(シーチンピン)国家主席の招待を受けて式典参加のために近く中国を訪問すると報じた。
この日午前に中国外務省幹部が記者会見し、26カ国から首脳クラスが出席すると発表。ロシアのプーチン大統領の出席についても正式に明らかにされた。北京で開かれる式典では、軍事パレードも予定されている。
北朝鮮はロシアとの関係強化を急速に進める一方、中国との間では、国交樹立75周年となった昨年には、中朝の「友好年」の閉幕式が開かれないなど、関係が冷え込んでいるとみられてきた。