第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は3日、大阪・中之島のフェスティバルホールで、すでに決まっている開幕戦以外の組み合わせ抽選会があり、秋田代表の金足農は、春夏連続甲子園出場の沖縄尚学と大会第2日の6日、1回戦第3試合で対戦することになった。

 ファンファーレとともに緞帳(どんちょう)が上がる。金足農の佐藤晃真主将はステージ上の49人が居並ぶ主将席に控えていた。順番は26番目。札を引く。第2日の第3試合一塁側だ。「待つよりも早めに試合がしたかったので」と、日程的にはうなずけた。

 ただ、三塁側がなかなか埋まらなかった。昨夏の雪辱の相手となる西日本短大付(福岡)や、戦ってみたいと仲間から声が上がった健大高崎(群馬)などは次々と金足農を外していく。くじを引いたあとの17校目。ようやくトーナメントの隣に沖縄尚学の札がかかった。

 「やっと決まったという気持ちだった。倒せば、波に乗れる相手だと思った」と、前向きにとらえた。

 暑さ対策のため、大会第6日まで試合を午前と夕方に分けて行う2部制が導入されている。第3試合の開始は午後4時15分。試合中にナイターになる可能性もある。

 「いつも練習が始まるぐらいの時間だが、ナイターは経験がないので、対応していかないと」

 本番まで中2日。中泉一豊監督は「ナイター対策をできればやっておきたいが……」と、少し悩ましげだった。

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