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九回、遊ゴロで本塁を狙った大阪桐蔭の三塁走者をアウトにする金足農の捕手・芹田=2025年6月18日午後0時6分、こまちスタジアム、隈部康弘撮影
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 夏の甲子園の第100回大会(2018年)決勝で相まみえた金足農と大阪桐蔭が18日、秋田市のこまちスタジアムで再戦した。あの夏、快進撃で準優勝した金足農は、この日も1―6で敗れたが、夏本番に向けて貴重な経験を積んだ。

 金足農の新グラウンドが昨年11月に完成したのを記念した招待試合。甲子園の春夏連覇2度を誇る強豪が相手とあって、スタンドには全校応援の金足農の生徒約500人を含む観衆2千人(学校発表)が集まり、試合を盛り上げた。

 金足農の当時のエース吉田輝星投手の弟、大輝投手(3年)が先発。6回5失点だったが、速球で中軸を見逃し三振に取る場面も。「大阪桐蔭は簡単に空振りせず、打球も速い。全国のレベルを感じた。この借りは甲子園という舞台で返したい」

 高橋佑輔コーチは準優勝時の一塁手だった。「(決勝で敗れた際の)11点差でなくてよかった」と冗談をいいつつ、「競った序盤にチームの成長が感じられた」。

 三回、弟の孝士朗選手(2年)がプロ注目の中野大虎投手(3年)から中前安打を放って唯一の得点を挙げた。「結構、うれしかった」と、本人も自信を深めたようだった。

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