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釧路江南―釧路北陽 七回釧路江南無死満塁、三塁走者楓川瑛太選手(中央)が左犠飛で本塁生還=2025年6月30日午前11時30分、ウインドヒル、鷹見正之撮影

(30日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会釧根地区Bブロック代表決定戦 釧路江南7―0釧路北陽 8回コールド)

 釧路江南は「80点野球」で3年連続で釧根地区大会を突破した。

 今春、地区大会で釧路北陽に苦杯をなめた。楓川(もみじがわ)卓也監督は「生徒たちは100点を取ろうと力みがちだった」。心に余裕を持たせようと、1カ月前から「7、80点でいい」と伝えてきた。

 エース佐藤勝輝投手(3年)は8回を4安打に抑えて完封。これまでは早くアウトを取ろうと投げ急ぐことがあったが、この日は「間」を意識して、スピンの効いた球を低めに投げることを心掛けた。「出来は80点くらい」。地区大会2試合で計15回を投げ、失点はわずか1だ。

 1番打者の楓川瑛太選手(3年)は3本の二塁打で好機を演出した。「考えすぎると体が動かなくなる。80点くらいでいいと、気楽に打席に立てます」。地区大会は2試合で9打数6安打2打点。チームも2試合連続のコールド勝ちだ。「しっかりやることをやって、(準決勝、決勝がある)エスコンにいきたい」と力を込めた。

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