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 1月、最下位からの浮上を目指すビーストで、鈴木大介はチーム最多の7戦に出場した。期待に応えるように、麻雀(マージャン)の最高得点「役満」をアガるなどの見せ場を作ってトップを3回もつかんだ。

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対局中の鈴木大介©ABEMA

 元Mリーガーの朝倉康心プロはその要因を「本来視野がすごく広い打ち手で、強引な部分と柔らかい部分が共存している。大介さんらしさが今年に入って、よく見られるようになった」と語る。

 「今回解説する仕掛けも、目の前しか見えていなかったらできない仕掛けだった」

 牌図(はいず)はパイレーツ・小林剛、ドリブンズ・浅見真紀、ビースト・鈴木、フェニックス・竹内元太による1月23日の第1試合南3局1本場11巡目、ドラは8ソー。鈴木はトップ目の小林とも3着目とも差のある2着目で、親番を迎えている。

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1月23日第1試合、南3局1本場11巡目の鈴木大介から見た牌図。黄色はツモ切りの牌、灰色は鳴かれた牌=Mリーグ提供

 小林は赤ドラを2枚切り、「発」と2ソーをポンして前進している。「小林さんはテンパイしているように見える。ここでアガられて親番がなくなると、大介さんのトップは厳しくなる」と朝倉プロ。

 鈴木は2、4、7ピンのどれかか4マン、あるいは7ソーを引くとテンパイをとれる1シャンテン(あと一つ有効牌を引くとテンパイの状態)。1万2600点差のトップ目に追いつくために、高打点になることもあるリーチを狙いたい場面だが、竹内の切った4マンに即座に反応する。

 「ポン」

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