群馬県内をはじめ関東地方の太陽光発電所で相次いだ銅線ケーブルの盗難事件で、県警は30日、カンボジア人グループによる犯行と特定した114件を前橋地検に送致して捜査を終えたと発表した。被害総額は3億円を超えているという。
捜査3課によると、県警は4月に県内在住のカンボジア国籍の男3人を窃盗容疑などで逮捕。捜査の結果、2022年7月から今年1月まで、群馬、福島、栃木、埼玉、千葉、山梨、長野、静岡の8県で太陽光発電所の銅線ケーブルを狙った窃盗事件114件に関わったことを特定したという。盗んだ銅線は転売されていたとみられる。
群馬県内では今年に入り、7月末までに銅線ケーブル窃盗被害が827件、被害総額は約5億8400万円に上っており、県警はほかにも複数の窃盗グループがいるとみて捜査している。(杉浦達朗)