長野県は22日、部下にパワーハラスメント行為をしたとして、部長級職員(58)を減給3カ月(10分の2)の懲戒処分にしたと発表した。
県コンプライアンス・行政経営課によると、職員は2022~23年度、数人の部下に対し、ほかの職員がいる前で、長時間にわたって大声での叱責(しっせき)・詰問を繰り返し行っていた。「これ以上やっても無駄」「なんで出来ないの」などの発言があったという。その結果、精神的なストレスで出勤できなくなるなど、複数の部下が不調をきたした。
今年4月に公益通報窓口に通報があり、調査が進められていた。公益通報者の保護や職員の特定防止を理由に、所属部局などは明らかにされていない。
処分された職員は「被害者に申し訳ない。業務を遂行しようとしたもので、被害者を傷つける意図はなかった」と話しているという。
同課の石沢彰郎課長は「再びこのようなことが起きることがないよう、組織風土の改革などを通じ風通しのよい職場づくりを推進していく」とコメントした。(菅沼遼)