少子化で閉校となった香川県さぬき市の神前小学校跡に、英語で最先端のデジタル人材を養成する教育施設「さぬきピアラーニングハブ」が開設して2年余り。同市出身で、運営する教育関連会社社長の猪塚武さん(57)に手応えや将来像を聞いた。
――外国人と日本人がともに学びあい、世界で活躍する人材の育成を目指しています
高校まで過ごしたさぬき市の人口が減少し、「消滅可能性自治体」になっていることを知ったことが開設のきっかけです。
かつてカンボジアにIT人材を育てるキリロム工科大学を設立した経験を生かし、同国を含めた世界から人材を集め、シェアハウスで共同生活して学んでもらっています。設立当初は米国企業からも注文を受けられるような、英語のできるITエンジニアを育て、市の人口増にもつなげたいと考えていました。
――AI(人工知能)の進化も意識しています
生成AIはシステムそのもの…