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 気象庁は18日、関東甲信、北陸、東北南部の各地方が梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信は昨年と同じ、北陸は13日、東北南部は14日早い。平年より関東甲信は1日、北陸は5日、東北南部は6日早いという。

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晴天の空の下、交差点を歩く人たち=2025年7月18日午前10時16分、東京・銀座、関田航撮影

 偏西風が平年より北寄りに流れ、太平洋高気圧が日本列島への張り出しを強めたため、梅雨前線が平年より早く北へ押し上げられた。

 この気圧配置の傾向に伴い、全国的に今シーズンは梅雨明けが早まっている。沖縄は6月8日、九州北部、四国、中国、近畿は6月27日(いずれも速報値)で、統計開始以降、最も早い梅雨明けとなっている。

 まだ梅雨明けが発表されていないのは、東北北部だけになった。

 気象庁によると、6月の全国の平均気温は平年より2.34度高く、統計開始以降で最も暑かった。総務省消防庁によると、6月に熱中症の疑いで救急搬送された人は全国で1万6943人(速報値)で、これまでの最多だった2022年の1万5969人を超える見込み。7月6日までの1週間でも1万48人が搬送され、今年初めて1週間の搬送者が1万人を超えた。

 気象庁によると、7~9月も太平洋高気圧の勢力が強まり暖かい空気に覆われやすく、平均気温は全国的に高い見込みだという。野村竜一長官は7月16日の定例記者会見で「通常、梅雨入りして雲が多く気づきにくいが、6月は太陽が高く、非常に日差しが強い時期。今年は、6月から晴れ間が広がって、危険な状態。夏本番となるこれからも、熱中症予防の行動を、例年以上にしっかりと取ってほしい」と呼びかけた。

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