【動画】寒さが戻り、都心にも雪が舞った=西山公隆撮影
上空の寒気と本州南岸を通過する低気圧の影響で、4日夕方から5日朝にかけて関東甲信と静岡県で大雪となりそうだ。東京23区でも積雪となるところがある見通し。各地の高速道路や国道で予防的な通行止めを始める可能性があり、鉄道が運休するなど交通機関に影響が出ている。
気象庁によると、関東甲信では山沿いや山地を中心に、関東南部の平地でも大雪となるところがあるという。4日昼過ぎから雨や雪が降る見通しで、5日午前6時までの24時間降雪量は多いところで関東北部の山地、甲信で30センチ▽箱根から多摩地方、秩父地方で20センチ▽東京23区で3センチなどと予想される。
大雪による交通傷害や路面の凍結に注意・警戒するよう呼びかけている。ビニールハウスなど農業施設の倒壊にも注意が必要だ。
国土交通省関東地方整備局によると、4日午後は降雪量や路面凍結の状況により、東京都や神奈川、山梨、長野各県の広い範囲で予防的通行止めを行う可能性が高まっているとしている。最新の情報は関東地方整備局のHP(https://www.ktr.mlit.go.jp)などで確認できる。
担当者は「外出を控えるための予定の変更やテレワークの活用も検討してほしい」と呼びかけている。
JR東日本は3日、東京・新宿と長野・松本を結ぶ特急あずさについて、4日午後から運転を取りやめると発表した。対象となるのは、上りは4日午後2時50分のあずさ38号以降、下りは同午後3時発のあずさ33号以降のすべての運行。このほか特急富士回遊や特急かいじも一部運休する。
また青梅線の青梅―奥多摩駅間の上下線については、4日午後6時ごろから終電まで、5日の始発から昼ごろまで運転を取りやめる予定という。