集会の会場が開くのを待つトランプ大統領の支持者たち=2025年4月29日、ミシガン州デトロイト郊外、榊原謙撮影

 就任100日が過ぎ、支持率が下降気味のトランプ米大統領。だが、「MAGA層」と呼ばれる岩盤支持者たちの熱気は冷めてはいない。高関税政策への不満や戸惑いを抱えつつも、それを埋める移民政策の「成功」に熱くなる支持者たちの姿が、当事者への取材とデータ分析で浮かび上がってきた。

 米エコノミスト誌などが5月中旬に実施した世論調査では、政策分野ごとの支持率で「インフレ」(35%)や「貿易」(38%)が最も低く、逆に「移民」(50%)が最も高い結果となった。

トランプ関税には疑問符も

 トランプ氏の熱心な支持者たちはどう考えているのか。

 トランプ氏が4月末にミシガン州デトロイト郊外で開いた就任100日集会。トランプ氏のキャッチフレーズ「MAGA(米国を再び偉大に)」の文字があしらわれた赤い帽子をかぶって会場を訪れたザック・エリゾンドさん(25)は、「トランプを信頼している。でも関税は好きじゃない」と話した。

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