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公開対局に臨む棋士=2024年11月16日午前10時49分、大阪府高槻市、岡田真実撮影
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 大阪市から大阪府高槻市に移転した「関西将棋会館」(同市芥川町)が完成し、開館記念などの式典が17日に開かれた。日本将棋連盟の西日本の拠点として、高槻で新しい一歩を踏み出す。地元から期待と祝福の声があがっている。

 新会館はJR高槻駅近くの鉄筋コンクリートの5階建てで、将棋盤のマス目をイメージした外観が特徴だ。12月3日にグランドオープンし、オフィシャルショップも営業する。この日初めて公式戦も指される予定。

 浜田剛史市長は17日の式典で「待ちに待ったこの日。協力していただいた方々にお応えできるよう、将棋振興にしっかりと力を入れていきたい」と語った。

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 式典を見に来た高槻市在住の医師、家永徹也さん(69)は新会館が建てられている様子を見守ってきたという。移転をきっかけに仕事仲間と将棋クラブを立ち上げたといい、「この日を楽しみにしていた。将棋関連のイベントをもっと開いてもらえたらうれしい」と話した。

 式典には日本将棋連盟会長の羽生善治九段や藤井聡太名人・竜王も駆けつけ、会場周辺には一目見ようとする市民やファンの人だかりができていた。

決め手となった「先手」の誘致活動

 そもそもなぜ高槻市に将棋会館が移転してきたのか。

 市によると、高槻は元々、高…

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