プロ野球・阪神タイガースの2年ぶりのセ・リーグ優勝パレードについて、兵庫県の斎藤元彦知事は18日の県議会本会議で、実施せず見送ると表明した。斎藤知事はこれまで定例会見で実施の有無について明言を避けていた。
斎藤知事は本会議後、記者団の取材に対し、警備費用や資機材の高騰などを理由にあげ、「前回開催時より2割近く伸びてくる。関係するところにも一定説明してご理解いただいた」などと述べた。
前回優勝した2023年は、実行委員会に大阪府や兵庫県、経済団体などが参加し、パ・リーグを制したオリックスとパレードを同日開催した。主催者によると、当時、大阪・御堂筋に約55万人、神戸・三宮に約45万人が詰めかけたという。
今年について、大阪府の吉村洋文知事は、優勝パレードを11月22日に大阪市中心部の目抜き通りの御堂筋で開催することを明らかにしている。関西経済連合会と府、大阪市などで実行委員会を立ち上げ、詳細を協議する予定。事業費は、企業からの協賛金やクラウドファンディングの寄付で集めることを想定している。