阪神大震災から30年を迎えた17日、災害時の食について考えてもらおうと、三重県伊賀市の小中学校28校で「防災給食」が初めて提供された。
提供されたのは、加熱しなくてもそのまま食べることができ、アレルギーの原因となる材料が不使用のレトルトカレー。備蓄しやすい切り干し大根や缶詰のツナを使ったサラダもついた。市が備蓄用に保管しているものを、賞味期限が来る前に消費し足していく「ローリングストック」として食べることになった。
久米町の久米小学校(149人、姫野武校長)では、校内放送で「大きな地震がいつ起きるかわかりません。そういうことを考えながら味わってください」と流れた後、ご飯やルー、野菜が混ざった「救給(きゅうきゅう)カレー」を食べた。袋の底を広げて立てて食べる仕組みで、6年の児童らは「冷たくてもおいしい」「甘口だけど食べられる」と話した。