今季一番の寒気で冷え込む中、今月30日に営業を始める神戸市灘区の人工スキー場「六甲山スノーパーク」で、ゲレンデの人工雪づくりが大詰めを迎えている。
10月21日から連日、巨大な製氷機で一日に240トンの「雪」を作り続ける。長さ約260メートルの坂に山のように積み上げ、直射日光、風雨、霧で溶けないようシートをかけて保管。開業直前にならして、白銀のゲレンデを仕上げる。
同市では、今年10月の平均気温は平年より2.7度高かった。市街地より気温が5度ほど低いという標高855メートルのスキー場でも、秋の深まりは遅く、11月初旬には大雨も降った。ゲレンデ完成への影響を心配したが、作業は順調に進んでいるという。
施設では、リフトの動作確認など、冬を迎える準備が進む。子どもたちに人気の雪そりゲレンデでは、動く歩道のような「ムービングベルト」を新設。上りが楽になり、ファミリー層がより快適に遊べるようにした。(林敏行)