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陸上養殖サバの刺し身「さばみちゃん」=2024年10月4日午後1時53分、鳥取県岩美町、清野貴幸撮影
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 鳥取県岩美町の道の駅「きなんせ岩美」で11月1日から、陸上で養殖し、刺し身で食べられるマサバを「さばみちゃん」と名付けて販売する。遠方への発送も可能で、町はふるさと納税の返礼品にもする。

 さばみちゃんは従来、町内外の料亭などで提供され、道の駅の運営会社が店頭販売用に商品化した。町内の港にある陸上養殖場で稚魚から約1年間育てられる。地下からくみ上げる海水は温度が一定で雑菌が少ない特徴があり、アニサキスなど寄生虫の心配がない。「いわみ八宝」と呼ばれる地元食材の廃棄部分、ビール酵母を餌とするなどこだわり、含まれるEPA、DHAなどの栄養分、脂の乗りとも天然ものより高いという。

 また、細胞が壊れにくい特殊技術で冷凍するため、解凍時にうまみ成分が溶け出さず、数時間の自然解凍により刺し身で食べられるという。

 発表会見で試食した長戸清町長は「脂がほんのり溶けておいしいです」。養殖を手掛ける「タシマボーリング」の田島大介社長は「食べておいしく、健康になれるパワーフード」とアピールした。道の駅で2人前2880円(税込み)、3人前3830円(同)で販売。ふるさと納税は1万3千円以上を寄付すれば返礼品として受け取れる。(清野貴幸)

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