昨年の全国高校駅伝大阪府予選会で力走する東大阪大敬愛高の久保凛選手(右)=2024年11月2日午前10時10分、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居、渋谷正章撮影

 陸上の800メートルに関西から新星が現れた。昨年7月、女子で久保凛選手(東大阪大敬愛高2年)が19年ぶりに日本記録を更新すると、その16日後、男子の落合晃選手(滋賀学園高3年)が10年ぶりに日本記録を塗り替えた。9月に東京である世界陸上へそろって出場する可能性もある。

 和歌山県出身の久保選手は昨年7月15日、奈良県内の記録会で自己ベストを一気に3秒以上縮め、1分59秒93の日本新を出した。2005年に杉森美保選手が出した従来の記録(2分0秒45)を塗り替え、日本女子で初めて2分の壁を破った。

 「シニア(年長者)の選手と戦うことで成長でき、記録を縮められた。目標が大きくなり、どんどん頑張れるようになった」。サッカー日本代表の久保建英選手のいとことして注目されることが多かったが、実力で知られる存在になった。

 昨年12月の全国高校駅伝で…

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