農林水産省は随意契約で放出した備蓄米について、8月末までとしている販売期限の延長を認める方向で検討に入った。倉庫からの搬出や精米などに時間がかかって流通が遅れており、店頭で期限までに売り切るのは難しいと判断した。
農水省は5月下旬から備蓄米を随意契約で放出している。新米が本格的に出回る前の8月末までに販売することが契約の条件で、50万トンの放出枠のうち、約30万トンの引き渡し先が固まっている。
だが、8月10日までにスーパーなどの小売業者で販売できたのは、計10万トンほどにとどまる。業者側からは「申し込みから2カ月ほどたっても届かない」との不満や、販売期限の延長の要請が出ていた。
備蓄米はもともと入札によっ…