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随意契約の備蓄米の販売期限延長を説明する小泉進次郎農林水産相=2025年8月20日午前9時48分、東京・霞が関

 政府が随意契約で放出した備蓄米について、小泉進次郎農林水産相は20日、8月末としていた販売期限を延長すると正式に発表した。契約済みの28万トンのうち、小売業者に引き渡しを終えていない10万トンなどは、9月以降も販売を認める。

 農水省は高騰する米価を抑えるため、5月下旬からスーパーなどの小売業者と随意契約を結び、備蓄米を出し始めた。新米が本格的に出回る前の8月末までに売り切ることが契約の条件で、今月20日までに契約先に引き渡すとしていた。

 主食用の放出枠は50万トン。農水省によると、うち28万トンの契約先が確定した。ただ、保管倉庫からの搬出作業や品質のチェック、トラックの手配などに時間がかかり、20日までに引き渡せたのは18万トンにとどまった。

 残りの10万トンについては、業者が引き渡しを希望する場合は、9月以降も販売を認める。新たな期限は設けないが、「引き渡し後1カ月以内」に売り切るよう要請する。今月20日までに届いたコメについても、月内か、引き渡しから1カ月以内の販売を求めるという。

 小泉氏は「契約した数量を約…

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