真っ白の衣装が自由を求める鳥のようにひらひらと舞う。7月27日、ルーブル美術館にほど近いパリ中心部で五輪の開催を祝うダンスが披露された。
踊ったのは、難民や難民申請者でつくるダンスグループ「アルバトロス(アホウドリ)・プロジェクト」。アホウドリは渡り鳥の中でも着陸が不器用とされる。その姿に難民の自分たちを重ねた。
鳥の羽をイメージした衣装は渋谷ザニーさん(39)がデザインし、難民が働くパリの工房と協力して作り上げた。皇族の衣装のデザインも手がける気鋭のデザイナーだ。
渋谷さん自身も政治難民だった。
8歳のころ、民主活動家だっ…