雲のような、繭のような、綿菓子のような。白くて、ふわりとした形のランプシェードから、柔らかい光がもれる。表面は和紙のように見えるが、実はティッシュペーパー。ぬくもりのあるデザインには、作り手の優しさが込められている。
ティッシュをゆっくり、手で裂いていく。急ぐと、切り口がぎざぎざになり、見た目が粗雑になってしまうからだ。そうならないように、一枚ずつ丁寧に4等分していく。
製作を手がけているのは、青森市の就労継続支援施設「ほ・だあちゃ」に通う男女3人。時間をかけて作業を進めることで、和紙と見間違えるほどの風合いを生み出している。
国際展示会で高い評価
手作りのランプシェードの名前は、「ような」。何のように見えるか、手に取った人がそれぞれ想像をふくらませるネーミングにした。
きっかけは2015年。施設…