アイシンは「人とくるまのテクノロジー展」で、電動化関連を含めた部品を見せる展示をしていた=2024年5月22日、横浜市西区、高橋豪撮影

 三菱電機とトヨタ自動車系のアイシンは24日、電気自動車(EV)向け部品の開発と生産を手がける合弁会社を立ち上げることで合意した、と発表した。業界を超えた連携によって伸びゆく市場で成長を狙う。電機業界では自動車関連事業を本体から切り離す「クルマ離れ」が相次いでおり、再編機運が高まっている。

 新会社には三菱電機とその子会社が計66%、アイシンが34%を出資し、1年以内に事業を始める。EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)に使われるモーターや、電力を変換し省エネ性能も高めるインバーターなどの開発・生産を手がける。

 三菱電機は、昨年末に自動車機器事業を「三菱電機モビリティ」として分社化し、今年4月に事業を開始した。分社化には他社との提携をしやすくする狙いもあり、事業拡大に向けて協業相手を探していた。今回、同社から一部事業を新会社に移す。

「自前主義だけでは成長おぼつかない」

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三菱電機モビリティでは、運転支援や自動運転に使われる先進運転支援システムの需要が増えている=同社提供

 三菱電機にとって自動車機器…

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