「非常戒厳」が一時宣布された韓国。4日朝には解除されたが、韓国在住の日本人や日本に住む韓国人らからは、驚きや不安の声が漏れた。
ソウル市の国際協力団体で働く20代の日本人女性は3日午後11時すぎに異変に気付いた。通信アプリのグループチャットに、韓国人の友人たちからメッセージが相次いだ。当初はみな「(尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が)変なこと言っているよ」と危機感はなかったが、軍の出動が報じられ、国会の近くに住む友人から「ヘリコプターの音が聞こえる」とメッセージが届くと、恐怖を覚えた。国会が非常戒厳の解除を求めるのをテレビで見届けて、未明にやっと眠った。
1980年代の民主化以前、軍事政権下で戒厳令が出された歴史は知っていたが、「本当にこんなことが起きるとは思わなかった」と驚く。
「軍人もみな、民主主義の大切さを知っている」
東京に住む歴史研究者のヒョ…