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2024年10月21日、ジノビエフ駐韓ロシア大使(左)を韓国外交省に呼び、抗議する金烘均第1次官=韓国外交省提供

 ウクライナ侵攻を続けるロシアに北朝鮮が大規模派兵を決めたと指摘されている問題を巡り、韓国外交省の金烘均(キムホンギュン)第1次官が21日、ジノビエフ駐韓ロシア大使を呼び、北朝鮮との軍事協力について「最も強力な言葉」で抗議した。外交省が明らかにした。

 外交省によると、金氏はロシアと北朝鮮の軍事協力が軍事物資の移動を超え、派兵にまで至ったことは国際社会に対する重大な脅威であり、国連安全保障理事会決議などにも違反すると強調。北朝鮮軍の即時撤収や関連する軍事協力の中止を強く求めた。

 韓国の情報機関・国家情報院は18日、北朝鮮が約1万2千人の派兵を決めたことを把握したとし、約1500人がすでにロシア極東・ウラジオストクに移送されたと指摘していた。

 これに対し、韓国のロシア大使館はSNSで、ジノビエフ大使が会談で「ロ朝の協力は国際法の枠内で行われており、韓国の安全保障上の利益に反するものではないと強調した」と伝えた。(ソウル=貝瀬秋彦)

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