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韓国大統領選の保守系候補の一本化をめぐり会談する韓悳洙(ハン・ドクス)前首相(左)と与党・国民の力の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相=2025年5月8日、ソウル、東亜日報提供

 6月3日の韓国大統領選に向け、保守系与党・国民の力は10日未明、公認候補を選び直す手続きに入った。公認候補の金文洙(キムムンス)前雇用労働相が、無所属で立候補を表明した韓悳洙(ハンドクス)前首相との一本化に消極的な姿勢を取り続けているためで、候補者登録最終日の11日までに韓氏を新たな公認候補に選出する方針とみられる。

 保守層には、支持率でトップを走る最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表に対抗するには、金氏と韓氏の早期一本化による相乗効果に頼るしかないとの考えが強い。金氏は、党の候補を決める予備選では一本化に前向きな発言を繰り返したが、3日に党の公認候補に選ばれてから消極的な姿勢に転じた。

 これに対し、与党執行部や韓氏は金氏に早期の一本化を強く求めたが、金氏は「強制的な一本化は(私を)引きずり下ろそうとする作業だ」と反発。金氏側と韓氏側は9日夜にも二度にわたり協議したが、合意には至らなかった。

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