特別検察官のもとに出頭する金建希氏=2025年8月6日午前10時11分、ソウル、清水大輔撮影

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の妻の金建希(キムゴニ)氏をめぐる複数の不正疑惑を捜査している特別検察官は29日、政治資金法違反などの罪で金氏を起訴した。尹氏は内乱罪で公判中で、大統領経験者と配偶者がともに刑事裁判にかけられるのは初めて。

 特別検察官の説明などによると、金氏は尹氏と共謀し、尹氏が当選した2022年の大統領選で「政治ブローカー」の男性から複数回にわたり、2億7千万ウォン(約2800万円)相当の世論調査結果を無償で受け取ったとされる。また、同じ頃に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部からカンボジアで実施する事業などで便宜を図るよう依頼され、見返りに高価なネックレスを受け取ったなどとされる。

 金氏の事件とは別に、尹氏が出した非常戒厳の全容解明に向け捜査している特別検察官は同日、尹氏による内乱首謀を幇助(ほうじょ)した罪などで韓悳洙(ハンドクス)前首相を在宅起訴した。行政機関を統括する立場にあった韓氏が、尹氏による非常戒厳の宣布の過程に積極的に加担したなどとしている。

 韓氏は非常戒厳を幇助したなどとして国会に弾劾(だんがい)訴追されたが、憲法裁判所は3月、積極的に関与したと認められる証拠はみつからないなどとして弾劾訴追を棄却していた。特別検察官は今月24日、韓氏の逮捕状を請求したが、ソウル中央地裁は27日夜、請求を棄却していた。

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