韓国・高陽で2025年4月27日、最大野党・共に民主党の大統領選の公認候補に選ばれ、喜ぶ李在明氏=ロイター

 韓国の大法院(最高裁)は1日、最大野党・共に民主党の大統領候補に決まった李在明(イジェミョン)前代表の公職選挙法違反(虚偽の事実の公表)事件について、無罪とした二審の判断に誤りがあるとして、ソウル高裁に差し戻した。6月3日の大統領選までに判決が確定する可能性は低く、立候補の妨げにはならない見通しだが、大統領選に向けて逆風になりそうだ。

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 李氏は世論調査の支持率で他の与野党の候補を引き離してトップを走っているが、今後は有罪の疑いを抱えたまま選挙戦を戦うことになり、大きな負担となりそうだ。

 一審は懲役1年執行猶予2年の有罪判決だったが、二審のソウル高裁は3月26日に逆転無罪の判決を言い渡し、検察側が上告した。

 その後、大法院は4月22日にこの事件を裁判官全員で審理する「全員合議体」に回付し、ただちに審理を開始。24日にも合議の期日を入れるなど「異例のスピード」(韓国メディア)で審理を本格化させていた。

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