全国の舞台に毎年のように立っている学校は日頃、どんな練習をしているのだろうか。山梨県吹奏楽連盟はコンサートに招待するだけでなく、練習の見学研修会も開いた。生徒たちはトップバンドの日常を目の当たりにし、練習法を学んだ。
15日に山梨県富士河口湖町の河口湖ステラシアターで開かれた「富士山吹奏楽フェスティバル2025」(山梨県吹奏楽連盟などの実行委員会が主催)。毎年、県内の高校が演奏するほか、吹奏楽で有名な県外の高校を招待している。
身近で高い壁から
今回、呼ばれたのは、全日本吹奏楽コンクールに20回以上出場している埼玉県立伊奈学園総合高校。山梨県の高校にとって身近であり、全国への高い壁となっているバンドだ。全国の代表を決める西関東吹奏楽コンクールでは1995年の第1回から昨年までの29回(2020年は中止)で、代表になったのは10年の1校を除くと埼玉県勢が占める。
そこで、山梨県吹奏楽連盟は、トップバンドの基礎合奏と工夫、こだわりを間近で感じて欲しいと見学研修会を企画。本番前の練習に、県内の中高生や教員、吹奏楽愛好家ら約150人が集まった。伊奈学園総合高は200人超の吹奏楽部員のうち約80人が参加した。
椅子に座らない?
舞台に用意されたのは、人数…