「ラジオ下神白」(C)KOMORI Haruka + Radio Shimo-Kajiro
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 「ラジオ下神白(しもかじろ) あのとき あのまちの音楽から いまここへ」が、東京などで27日から順次公開される。

 舞台は福島県の団地。東日本大震災後の東京電力福島第一原発事故によって、避難してきた人たちが暮らす。映画は、その団地で行われた、少し変わった支援活動の記録だ。

 震災後の東北で風景や人々の記録映画を撮ってきた、小森はるか監督の最新作。

 アーティストなど支援活動のメンバーたちは、下神白団地の住民一人ひとりを訪ね、故郷の思い出となじみ深い曲について聞く。話してもらったことをラジオ番組として録音し、CDにして住民たちに届ける。それを繰り返す。

 クリスマスの頃には、思い出の曲を住民に歌ってもらう演奏会を開く。活動メンバーたちは楽器を手に取り、伴奏する。

 住民が活動メンバーに語りかける場面で、手持ちのカメラによる映像が時々、揺れながら住民へとズームするのが印象的だ。

 小森監督は「その人の体が勝…

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