東京おにぎり太郎のおにぎりは写真映えもあり人気です。 海苔は別包装になっております。
2023年7月4日 12時30分(日本時間)
行楽に持っていくのに最適なおにぎりは、お腹も需要も満足させるおにぎり専門店も登場しています。 最近では、シンプルで質素なおにぎりから、口にも目にも楽しめる珍味へと進化しました。
東京・虎ノ門にある「東京おにぎり太郎」もそんなお店のひとつ。 木箱に詰められたおにぎりには、醤油漬けや三つ葉の添えなど、さまざまな興味深い具材が使われています。 サバのグリル、すだちと刻んだ紅生姜を添えて。 そしてローストビーフ。
東京おにぎり太郎の自慢は、具材と具材がおにぎりの重さの15%を占めること。 昨年5月のオープン以来、おにぎりの写真を撮ってSNSに投稿する若い女性を中心に人気となっている。
おにぎりの価格は180~430円と高めだが、同店では1日平均約1,000個を販売する。
川原田美幸社長(27)は「世界中で食べられるおにぎりを目指している」と話す。
客の女性会社員(38)は「仕事のちょっとした休憩時間のおやつにぴったり」と話す。
東京の大手町にある店は、別の考え方をとっています。「新潟にぎりめし ベイベイ」は、おいしいお米に重点を置いています。 同店は新潟県の米卸売業者が県産米のPRを目的に3月に立ち上げた。

新潟にぎりめし 北兵衛の看板メニューは、白飯に9種類のおかずが添えられた「食宝重箱 雅」です。
看板メニューは、プレーンおにぎり3個と9種類のおかずが入った「食宝重箱 雅」1,200円。 2段重箱で販売されており、上に無塩おにぎり、下におかずが入っています。
店長の池田耕平さん(40)は「お米の純粋な美味しさを改めて実感するお客様も多い。おかずと一緒におにぎりを食べるというユニークな体験を味わっていただければ」と話す。
神奈川県に本拠を置く一般社団法人「おにぎり協会」理事長の中村祐介さん(47)には、国内外からおにぎり専門店設立の相談が寄せられる。 中村氏は、「おにぎらず」(海苔で巻いたおにぎりにさまざまな具材を詰めてサンドイッチに見立てたもの)の人気が高まっているのは、見た目に魅力的な商品が人々の注目を集めるソーシャルメディアの影響によるものだと考えている。
「コロナウイルスのパンデミックにより、付加価値の高いおにぎりがちょっとした贅沢として受け入れられるようになっています」と中村氏は言う。 「ニッチ市場への参入のしやすさから、個人経営のおにぎり店が相次いでいる」。
お米への再評価と価値観の高まりがおにぎりブームを後押ししているのだろう。
ウクライナ戦争などの影響で輸入小麦粉の価格が高騰する一方、米価格は比較的安定しており、おにぎりの人気が高まる環境は整っている。 総務省の消費者物価指数によると、2020年を100とした4月の米の物価指数は94.7、小麦粉は123.8となった。
「おにぎりは、創造性と継続的な製品開発の無限の機会を提供します」と、東京にあるホットペッパーグルメの外食サービス研究センターの研究員、有木麻里氏は言う。 「専門店は一過性の流行ではありません。 彼らは永久的な固定具になる準備ができています。」