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会見する東京都練馬区の前川燿男区長=2025年1月23日午後2時1分、練馬区役所、木佐貫将司撮影

 東京都練馬区は23日、区内の児童養護施設や里親のもとで育った18歳以上の若者らを支援する独自の事業「ねりま羽ばたく若者応援プロジェクト」を始めると発表した。早ければ、今夏からアパートの家賃や光熱費、一人暮らし用の生活用品購入に補助金を出す。

 18歳を過ぎても継続して支援し、貧困や孤立から救うことが狙い。区によると、都内初の事業だという。

 区の施設に交流の場を設け、食料を無料配布したり、法律相談なども受け付けたりする。区内の児童相談所や「子ども家庭支援センター」で支援を受ける若者も対象になる。

 児童福祉法では、18歳以上の支援は児童相談所などに委ねられている。こうした若者は貧困に陥ったり、他人に頼れずに孤立して犯罪に巻き込まれたりするケースも少なくないという。前川燿男(あきお)区長はこの日の会見で「18歳を過ぎようとも、子どもたちがしっかり自立するまで支援してきたい」と話した。区は2025年度当初予算に事業費として4100万円を計上した。

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