オランダ・ハーグで開催中の北大西洋条約機構（NATO）首脳会議に、インド太平洋地域のパートナー国（IP4）として招待されていた石破茂首相は直前で参加を見送った。岩屋毅外相が代理で出席してNATOとの安全保障協力を訴えるが、首相が出席をとりやめたことには足元の自民党や識者らから否定的な見方も出ている。
岩屋氏は24日（日本時間25日）、NATOのルッテ事務総長と会談した。ルッテ氏は「安全保障環境が厳しさを増す中で、日本を含むインド太平洋地域のパートナーとNATOの協力が一層重要になっている」と述べ、岩屋氏は「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分だ」とNATOの関与拡大を歓迎した。両者は日本とNATOの防衛産業協力を強化することで一致した。
岩屋氏はIP4の関連会合にも出席し、NATOとインド太平洋地域の協力強化を訴える。
2022年のウクライナ侵攻…
