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香川県警本部

 香川県警捜査1課は26日、観音寺署の署員が、事件や事故などで取り扱った遺体の検視結果報告書660人分を誤って廃棄した、と発表した。署員が文書の保存期間を勘違いしていたことが原因で、外部流出はないという。

 県警によると、昨年10月に署内で文書の廃棄をした際、刑事課の署員3人が2012年~18年までの7年分の検視結果報告書を誤廃棄したという。本来は作成から30年間の保存が必要だが、保存期間を5年と勘違いしていたという。今月、県内の他機関から署に検視結果について問い合わせがあり、発覚した。報告書には、遺体や現場の状況、死因、死者や親族らの名前、連絡先が記載されていた。

 県警は、報告書はすべて溶解処分し「外部への流出の恐れはない」としている。廃棄した報告書のうち、16~18年の289人分については県警本部に写しが保管されているが、写しがない12~15年の371人分については復元できないという。

 検視結果については、保険会社などから事実確認の問い合わせを受ける場合があり、県警は、写しがない分については別の資料などで「わかる範囲で対応する」としている。

 誤廃棄した署員の処分については、調査を終えてから判断するという。今後、各署で書類管理の指導を行う方針で、県警は「適切な管理を徹底し、再発防止に努める」としている。

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