みなみ子宝温泉駅のホームから入れる「子宝の湯」。現在は休業中となっている=岐阜県郡上市

 駅のホームから入れるユニークな温泉として知られ、昨秋から休業している岐阜県郡上市の「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」が9月の営業再開を目指して準備を進めている。観光地として知られる郡上では昨年、地元最大級のホテルも閉鎖され、「閉塞(へいそく)感を食い止めたい」と地元の経営者らが温泉復活に名乗りを上げた。

 2002年に開業した「子宝の湯」は、近くにある勝原子安神社そばから温泉がわき出たことから命名された。市が施設を所有し、指定管理を受けた地元の業者が運営していた。

 温泉施設は長良川鉄道「みなみ子宝温泉駅」のホームにも入り口があり、ホーム直結の温泉として人気となり、多い時には年間約12万人の利用客があった。ところが、コロナ禍などにより客が6万人程度まで落ち込んだことや、燃料費の高騰から業者が撤退し、昨年9月から休業となっていた。

 市が今年に入ってから、新たな事業者を募っての再開を模索していたところ、地元の企業経営者ら6人が経営に名乗りを上げたという。6人は計約2500万~3千万円を出資して新会社を立ち上げる。

経営戦略は?

 経営者の男性の1人は取材に…

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