第107回全国高校野球選手権島根大会(島根県高校野球連盟、島根県教育委員会、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が13日、大田市民会館であり、出場する39校37チームの対戦相手が決まった。大会は7月10日に松江市営野球場で開幕する。
今大会では、松江西、江津、浜田水産が部員不足で連合チームを組んで出場する。
抽選に先立ち、県高校野球連盟の水津則義会長が「今日の抽選会を終えると、いよいよという気持ちになると思う。それぞれのチーム、選手権大会での健闘を本当に祈っています」とあいさつ。その後、春の県大会でシード権を得た4チームを除く33チームの主将が順番にくじを引き、次々と初戦の対戦相手が決まっていった。
春の県大会を制した矢上は益田東と、準優勝の大社は出雲西と対戦。3位だった開星は益田、4位の三刀屋は島根中央との初戦に臨む。
試合会場は松江市営野球場(同市上乃木10丁目)と江津市民球場(同市嘉久志町)の2球場。大会日程が順調に進めば24日に松江市営野球場で決勝がある。入場料は大人700円、高校生200円。
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開会式後にある開幕戦は、明誠と益田翔陽の益田勢同士の対戦に決まった。
明誠の酒井駿主将(3年)は「開幕試合を務めることに感謝して全力で戦いたい。まずは初戦を勝って2回戦につなげたい」。益田翔陽の三浦優輝主将(3年)は「開幕試合を狙っていた。夏の大会の最初を飾る試合なので、しっかり熱い試合をしたいです」と話した。
両校は自転車で15分ほどと近く、練習試合もよく行うというが、明誠の酒井主将は「よく負けている」と話し、「勢いに乗せないよう、自分たちのペースにもっていきたい」と気を引き締めた。
益田翔陽の三浦主将は明誠について「勢いがつくと止まらないイメージ」と警戒。「勢いづけないよう、先制していきたい」と力を込めた。
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開会式の選手宣誓は、くじ引きの結果、松江商の三賀森慶大(みかもりけいた)主将(3年)が務めることになった。「最後から2番目に引いたから(先に当たり札を)取られたかなと思っていた。当たった時、びっくりした」
宣誓への立候補は、自ら「やりたいです」と申し出たという。「たくさんの方々に支えられ、お世話になった。熱い夏にできるよう、県を代表して素晴らしい宣誓をし、夏を盛り上げ、恩返ししたい」と意気込みを話した。