Smiley face
写真・図版
厚生労働省が入るビル=東京・霞が関
  • 写真・図版

 医療費の患者負担に月ごとの限度を設けた「高額療養費制度」の見直しをめぐり、政府は、2025年夏に想定していた引き上げについて、いったん「凍結」する最終調整に入った。がん患者らから凍結を求める声が上がり、野党の立憲民主党が対決姿勢を強めていた。

 政府は、28日予定の衆院予算委員会で、石破茂首相が「凍結」検討を表明する方向で調整を進めている。制度のあり方を議論する与野党の協議体の立ち上げも提案する方向だ。

 制度の見直しをめぐっては当初、25年8月から27年8月にかけて3段階での引き上げを想定。これまで長期間の治療が必要な人の負担増を見送る方向を示していたが、引き上げ自体のいったん「凍結」にかじを切った。

 立憲は、高額療養費の見直し…

共有