コメ価格の高騰が続く中、店頭価格をめぐり、最高の岡山市と最安の青森県八戸市で1.4倍もの開きが生じている。米価は西日本で高い「西高東低」の傾向も浮かぶ。なぜ大きな地域差が生じるのか。
「ええ! 安い、安い、安い」
約70店舗が並ぶ青森県八戸市の大型市場「八食センター」。埼玉県桶川市から友人と訪れた女性(66)は、陳列棚に並ぶコメを見て、思わず声を上げた。
青森県産「はれわたり」が5キロ3800円(税込み)――。普段、地元のスーパーで買うあきたこまちよりも約800円、2割ほど安いという。コメ袋の山を見ながら、「持って帰れるんだったら10キロは買いたい」と話した。その上、女性はコメ価格が最も高かった岡山市出身。「コメどころの東北にはかなわない」とつぶやいた。
記事の後半では、全国81都市におけるコシヒカリ5キロの店頭価格の一覧表を掲載しています。
全国最安 県外からも注文次々
総務省の4月の小売物価統計…