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地域包括医療病棟で歯科衛生士が患者の口腔(こうくう)ケアをする様子=岡山博愛会病院提供
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 診療報酬改定で、入院に新たな報酬が設けられました。急増する高齢の救急患者を受け入れ、早期の在宅復帰を促す病院を評価する仕組みです。今後のニーズを反映した形ですが、病院側に導入する動きは広がっていません。受け止め方も三者三様です。

  • 【前編はこちら】医療の価格どう変化? 生活習慣病、医師と患者の「計画」で改善促す

 シンクやコンロ、冷蔵庫が並ぶ台所の前には、ダイニングテーブルが置かれている。その後ろの畳敷きの上には、洋服ダンスも――。

 岡山博愛会病院(岡山市)にある「おうちへ帰ろうルーム」。同病院は地域医療が強みで、「地域包括医療病棟」に入院する患者らが、この部屋で作業療法士らのサポートを受けながら洗い物や洗濯物干しなど、退院後の生活をイメージした訓練をしている。

 地域包括医療病棟の入院料は、今回の改定で新たに導入された報酬だ。治療をしながら、リハビリや栄養管理などの手厚いケアが受けられるのが特徴。入院中の運動機能の低下を防ぎ、早期に自宅へ戻れるように支援する。

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