中高年、とりわけ高齢者の山岳遭難が多発している。警察庁が19日に発表した2024年の山岳遭難の統計では、遭難者3357人のうち70歳以上は1047人を数え、全体の3割以上を占めた。60歳以上だと1677人で全体の半数になる。
高齢者の事故が増えている背景をさぐるとともに、高齢になってからも登山を続け、憧れの北アルプスを目指すにはどうしたらいいかを取材した。
遭難事故の調査に携わってきた関西大学名誉教授の青山千彰さん(危機情報論)は、登山者全体の年齢層が高齢化してきたことを指摘する。
- 2024年の山岳遭難、過去3番目の多さ 富士山も高尾山も増加傾向
高齢化する「登山団塊世代」
日本では1950年代後半か…