水揚げされたズワイガニ=2024年11月、鳥取市

 鳥取県は、特産ズワイガニの2024年漁期(昨年11月6日~今年3月20日)の水揚げ量が533トン(前年比9%増)だったと発表した。種類別では、松葉ガニ(雄)が165トン(同12%減)と落ち込んだが、親ガニ(雌)は334トン(同21%増)、若松葉ガニ(脱皮後間もない雄)は33トン(同25%増)と伸びた。

 県によると、親ガニと若松葉ガニの資源が回復基調にあるため、25年漁期以降は松葉ガニの漁獲量も一時的に上向くことが期待される。ただ、国の資源評価では27年ごろから再び減少すると予測されているという。

 一方、全体の水揚げ金額は22億200万円(前年比15%減)、1キロ当たりの単価は4125円(同21%減)で、いずれも前年を下回った。松葉ガニの水揚げ量が少なかったことや、市場全体のカニの流通量が多く、親ガニの単価が安かったことなどが影響したという。種類別の1キロ当たりの単価は、松葉ガニが8566円(同3%減)、親ガニが2171円(同31%減)、若松葉ガニが1637円(同23%減)だった。

 松葉ガニのうち、大きさや見た目などの基準を満たした県の最高品質ブランド「五輝星(いつきぼし)」は、水揚げ量が158枚(前年220枚)、水揚げ金額は1035万4千円(同1506万6千円)だった。1枚あたりの平均単価は、最高値の60万円を除くと6万2127円(同5万6009円)だった。

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