味わいのある木製の脚に、鹿の模様の座面、そこからちょこんと白い「尻尾」が飛び出ている。奈良の産業を盛り上げようと様々なグッズ製作を手がける奈良のバス会社奈良交通(奈良市)が、鹿柄の椅子「鹿のおしりスツール」を発売した。鹿を見に来る観光客に手にとってもらう狙いだ。
同社は2018年から県内企業と協力してグッズを製作・販売するブランド「づっとなら」を運営している。
今回の椅子は、ブランド立ち上げ当初にグッズ化した鹿柄の下着の布生地を活用した。女性用下着が400着ほど余っており、利活用する方法を検討していたという。同社経営戦略室の棚橋里織さんは、「下着メーカーに製作を依頼した生地なので、肌触りにもこだわっている」と触り心地の良さをアピールする。
脚は工房で手作りされたもので、画一的ではないデザインが特徴。「日常的に使うのはもちろん、インテリアとしても面白い」と棚橋さん。
サイズは大・中・小の3種類。小は高さ20センチで6600円、中は45センチで7700円、大は60センチで8800円(いずれも税込み)。奈良市に昨年オープンしたホテル「ノボテル奈良」のロビーにあるお土産スペースのほか、公式通販サイト「づっとなら」(https://zuttonara.stores.jp/