燦然(さんぜん)と輝く黄金の舎利塔は、暗い会場でひときわ目立つ存在だ。 奈良・唐招提寺の祖、鑑真和上が唐からもたらした3千粒の舎利(釈迦の遺骨)を収めるための容器とされる。実物の木造建築をそのまま縮めたかのような驚異的な細工は、もはやミニチュアの域を超えている。 蓮華(れんげ)座に乗る舎利容器…