「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

 先人の警句に膝(ひざ)を打つ。

 「人を不安にするものは、事柄そのものではなく、むしろそれに関する人の考えである」

 近未来のアメリカの内戦を描いたこの作品は、戦争にかかわる人間の本性を見据えて、私たちを戦慄(せんりつ)させずにおかない。

 背景説明の類いは一切ない。あらましはおいおいわかってくる…

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