「We Live in Time この時を生きて」 観客の目を奪い、心臓を直撃する体の映画が大ヒットしている。一方、観客の心を奪い、快い余韻を残す作品が苦闘している。さしずめ社会の風潮と言うしかなさそうだ。 これは、後者に属する作品である。ありていに言えば、陳腐な物語なのだが、なかなか見せる。筋立てが丁寧だし、話の運びに工夫があるし、俳優たちもい…