何もないがらんとした部屋に、もし一脚の椅子があれば、人の不在感は一層強まるだろう。椅子は、ほかの家具に比べても人の存在と密接に関わっている。さらに「社長のイス」といった具合に、象徴機能も強い。 「アブソリュート・チェアーズ」展は、椅子にまつわる美術作品に注目し、そのイメージのあり方を検証する意欲…