マクシム・エメリャニチェフが指揮する読売日本交響楽団=藤本崇氏撮影、読響提供 舌のもつれそうな名の指揮者マクシム・エメリャニチェフと、読売日本交響楽団による第641回定期演奏会(5日、東京・サントリーホール)。 メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」から虜(とりこ)になる。室内楽的に澄んだ、清新な響きに耳が洗われる。弾力のあるしなやかなフレージングのなかで、こまやかな…