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 IOCの新旧会長引き継ぎ式でスピーチするカースティ・コベントリー氏=23日、ローザンヌ(ゲッティ=共同)

 【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)の第10代会長に、競泳女子の五輪金メダリスト、カースティ・コベントリー氏(41)=ジンバブエ=が24日、就任した。IOCの130年以上の歴史で初の女性会長となる。長く男女平等には程遠かった五輪。その統括組織のトップに女性が立つことは関係者の悲願で、新会長は「誇りに思う。成功できるように最善を尽くす」と力を込めた。

 「私が入った時に女性委員は5人しかいなかったが、今は(40人以上と)大きく変わった」。1986年からIOC委員を務めるアニタ・デフランツ氏(72)=米国=はしみじみと語る。

 デフランツ氏は体調不良で補助器具を使いながら歩く状況でも、今年3月には会長選が行われたギリシャに赴き、女性トップの実現へ活動。トーマス・バッハ氏(71)=ドイツ=が13年の会長就任後に男女平等を掲げて急増させた女性委員たちも、同様にコベントリー氏の支持拡大へ動き回ったとされる。

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